急成長する仮想現実(VR)市場

最近よくVRという言葉を耳にしますがこれは「virtual・reality(バーチャルリアリティ)」の略語のことで、コンピューターの発達で現実ではないのにあたかも現実のことのように人間の脳が錯覚を起こすことです。
テレビや映画なども仮想現実の一種ですが近年ではVR元年と言われるほど医療の現場や、不動産業や建築業界などさまざまな領域でVRの技術が活かされ実用化されています。
日本国内では2016年10月13日にソニーから「PlayStation・VR」が発売になり、各地で完売になるほどの人気で次々とVRゲームが発表されています。
例えば2017年1月26日にカプコンから発売になったVRゲーム「BIOHAZARD7・resident・evil」は、サバイバルホラーゲーム「バイオハザード」シリーズの最新作でPlayStation・VRで、かつてないほど没入感と臨場感に溢れるホラー体験ができるようです。
他にも海外の大手ゲームメーカー「UbiSoft社」が開発した「Eagle・Flight(イーグル・フライト)」は、鷹になって人類が滅亡した近未来のパリの市街地を自由自在に飛び回るVRゲームで、まるで自分が本当の鳥になったような感覚になります。
他にも海の中でゲージを破壊しようと向かってくるサメと対峙するVRゲームなども、あまりにリアルで思わず身体がのけぞってしまい周りの人の笑いを誘いそうです。
VRの発達はゲームだけでなく前述したように医療の現場など、さまざまな領域で実用化されています。そこで今回はこの急成長する、仮想現実市場について詳しく検証してみます。

3DデータのVRは手術で車を運転するカーナビと同じ


医療の現場では最先端の手術支援ロボット「ダヴィンチ」がすでに実用化されていて、ダヴィンチで患者さんの身体に5ミリから1センチの小さな穴をいくつか開け3D内視鏡を体内に差し込んで、様子を伺いロボットアームが手術を行います。
ダヴィンチの呼び名はイタリアのルネサンス期に芸術の分野だけでなく解剖学や生理学など、さまざまな分野でも活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチにちなんだものです。
これまでの開腹手術だと患者さんの腹部を切開して手術が行われるので、負担大きかったのですがダヴィンチによる手術は患者さんの回復も早いため低侵襲手術とも呼ばれています。
ダヴィンチは2015年12月末の時点で世界に約3600台が導入されていて、日本でも約200台がすで導入され前立腺がんと腎臓がん手術には保険も適用されています。
ダヴィンチで手術を行う担当医師はダヴィンチの司令部「サージョンコンソール」に座り、内視鏡3D映像「ステレオビューワ」で患者さんの体内を覗き込みながら、手元のコントローラでダヴィンチのロボットアームを操作し手術を行います。
実はこの時に活用されているのがVR解剖図でどの部分をどれだけ切ればいいのか、患者さんのVR解剖図のデータから判断し最短の時間で手術が行われると言います。
ダヴィンチで手術を行う担当医師は道を覚えるには地図でもいいけれど、実際に車を運転するにはカーナビの方がいいのと同じで診断を行うには2Dのデータでもいいけれど、手術を行うには3DデータのVRの方が適していると言います。

「ITpro・EXPO・AWARD・2016」で優秀賞に輝いた「VROX」が不動産業や建築業界を変える


不動産業や建築業界ではVRでお客様が物件を購入する前に、その物件の外観や部屋の様子を内覧できるようになっています。
このサービスを可能にしたのが積木製作の「VROX」で積木製作はCG制作会社ですが、それと同時にこれまで数々の素晴らしいデザインを生み出してきた建築設計事務所でもあります。
実はVRは不動産のためのツールとしては最高でこれまでは、分譲マンションが竣工する前の段階ではそのマンションの模型や図面とパースで説明するのが一般的でした。
ところが「VROX」を使うことで完成前の段階でそのマンションのユーティリティや、部屋の中の様子がまるで現実のように体感できるのです。
さらに遠く離れた海外の投資家向けの物件も「VROX」を使うことで、わざわざ来日しなくてもVR空間を通じてその物件のイメージを体感できます。
積木製作の「VROX」はゲーム業界などエンターテインメントの世界でも使われている他にも、現場支援や教育や訓練などの分野でも活用されています。
「VROX」の他にもラストマイルワークスが開発したVRソフト「terior」を使うことで図面上では表現が困難な空間情報や、完成予想図ではこれまでできなかった空間移動などが可能になりました。
さらに「terior」には「ヴァーチャルモデルルーム制作」と呼ばれる注文住宅やリフォームした後の部屋のインテリアのイメージをVRで再現して自由に見たり、時間帯の変更ができる「住宅関連業界向けVRコンテンツ制作」の3つのサービスがあります。

VRで江戸の町を仮想体験する


VR技術を活用して過去の歴史上の有名な建造物や、出来事を仮想体験することもできます。
例えば織田信長が殺された本能寺の変の現場に居合わせたり、江戸時代の忠臣蔵の討ち入りを目の前で見ることもできるかもしれません。
実際に長野県にある2016年1月のリニューアルに合わせて、スマートフォンアプリ「VR上田城アプリ」がリリースされました。
これは400年前の上田城の姿を再現し体験することができるVRアプリで、九州国立博物館でも実際には立ち入ることができない日本最古の装飾古墳である王立古墳の内部をVRで見ることができます。
さらに江戸時代の町の様子をVRで再現する「江戸の町VR化プロジェクト」がスタートしました。
このプロジェクトの企画者の大石真教さんは元僧侶ですが歴史にとても興味があり、特に江戸時代の町の様子や人々の暮らしをVRで再現するために会社を設立しました。
「江戸の町VR化プロジェクト」は支援金に応じて再現する江戸の町の範囲を広げていく予定で、大石真教さんは最終的な目標としてはVRで江戸城を再現することだとしています。
「江戸の町VR化プロジェクト」では製作には「3dsMAX」を使いレベルデザイン(VR化)には「Unreal・Engine4」を使って、江戸の歴史研究家でもある3DCGアーティストの中村宣夫さんを監修に迎え、江戸時代の絵や当時の屋敷の様子などは現存している文献を参考にしています。

まとめ


ダヴィンチで手術を行う際には実際には解剖を行っていない患者さんの3D-CT画像データから作成されたVR解剖図を担当医師が操作すると、VR解剖図は人間の骨格の標本のようになり臓器や筋肉や血管だけが映し出されます。
さらに「Oculus・Rift」と呼ばれる器具を装着し見ると解剖図の中を360度どの角度からも見れます。
例えば前立腺の手術であれば、前立腺のどの部分が悪いのか一目で分かります。
またDVERSE・Inc.が開発した「SYMMETRY」は3DCADデータと3DモデルファイルをVRに読み込み、直感的な操作で編集やシミュレーションができる建築業や土木業界向けのVRソフトウェアです。
この他にも交通事故など手足が動かなくなった人に対しての治療でVR技術の応用が期待されていて、VRを用いて仮想空間の中で動かなくなった手足を動かすことで、脳が手足を動かす感覚を取り戻し正常な状態に回復するのではないかと期待されています。
さらにパニック障害や高所恐怖症などで苦しんでいる人に対してもVR技術の仮想空間で、さまざまなストレスをコントロールしたり緩和することができる可能性があります。
VRはテレビや映画などと比べると数段に仮想現実の世界を作れるので、まさに仮想と現実の境がなくなり自宅にいながら、海外旅行を楽しんだりできるかもしれません。

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