電子書籍の登場で出版業界が苦境

電子書籍の登場で紙の本が売れず2016年3月には出版取次中堅の、太洋社が自己破産するなど出版業界の苦境が続いています。
太洋社倒産のあおりを受けて芳林堂書店が自己破産し、同年11月には岩波ブックセンターを展開する信山社が破産手続きするなど、出版業界を取り巻く環境は厳しい状況です。
そこで今回は電子書籍の登場で、苦境に陥った出版業界を検証します。

 

電子書籍の登場と普及


2010年にアップルの「iPad」が発売されこの年が電子書籍元年と呼ばれていますが、実は1990年にソニーが電子ブックプレイヤー「データディスクマン」を発売し、1993年にはNECが3.5インチ・フロッピー・ディスクの電子書籍用リーダー「デジタルブックプレーヤー」を発売しています。
このキンドルはサイズが5.6型でモノクロの液晶画面で、いくつかのボタンで操作するなどアマゾンキンドルとよく似ています。
電子出版市場の市場ですが2001年度は4億円程度に過ぎなかったのですが、2009年度には対前年比123.7%で574億円と大きく伸びています。
そして2015年度の電子出版市場は対前年比29%で1826億円と順調に成長しています。
電子書籍の市場は2020年までに、3500億円程度にまではなると推測されています。

 

アマゾンの「Kindle Unlimited」の登場で書店が消える


2016年8月3日にアマゾンが日本でも世界で12ヵ国目となる、電子書籍の定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」を開始しました。
「Kindle Unlimited」は月額980円で12万冊以上の書籍やコミックや、240誌以上の雑誌や120万冊以上の洋書が読み放題になるサービスです。
日本の書籍も約46万冊あり話題のベストセラーの書籍も定額で読めるので、本をよく購入する人にとってはかなりお得です。
ただ発売されてから半年以内の新刊はほとんどなく、コミックも全てが読み放題ではなく続きが読みたければコミックを購入しないといけません。

 

まとめ

電子書籍の影響で小規模な書店が街角から消えていますが、首都圏を中心にチェーン展開する八重洲ブックセンターも親会社である鹿島建設グループから、出版取次大手のトーハンに譲渡されました。
また紀伊国屋書店の新宿南店も、売り場面積を大幅な縮小するなど苦戦しています。
このままでは出版業界も書店も、消滅してしまう可能性もあります。

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