転職で成功するためには周到な準備と計画性が不可欠

日本の戦後の高度成長を支えたのは終身雇用や年功序列などの、日本独自の雇用制度であることは間違いありません。
しかしバブルが崩壊した後に日本を襲った就職氷河期と呼ばれる1993年から2005年の期間は有効求人倍率が1を下回り、新卒の就活が困難な状況で非正規雇用の契約社員やフリーターと呼ばれるアルバイトで生計を立てる若者が急増しました。
さらにこれに追い打ちを掛けたのが2008年9月15日にアメリカで起きたリーマン・ショックで、これは前年のサブプライム住宅ローンが原因で投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻したことで、世界的な金融危機が連鎖的に起きたことを指します。
日本も例外ではなくリーマン・ショック後の株価が一時、6000円台と半値以下にまで下落しました。
このリーマン・ショックで大和生命保険が倒産し、急速な円高が進み日本の輸出産業に大きなダメージを与え、日本経済が長期に渡って低迷することとなります。
このリーマン・ショックで日本の経済も世界的な経済の影響を受けることが分かり、日本の企業もこれまでのような終身雇用や年功序列などの雇用制度では世界と戦えないと悟ったのです。
さらに1985年のプラザ合意と円高がきっかけで日本経済はバブル景気に入りますが、この時期に企業が過剰な設備投資を行い雇用のミスマッチが起きます。
そしてこの時期に採用になった社員が40代になった企業では、年功序列が原因で新たなミスマッチが起きます。
つまり社員の年棒とコストパフォーマンスが釣り合わない状況が起き、多くの大手企業では40代になって部長や役員になれない社員のリストラを敢行したのです。
さらに2013年に日本は4人に一人が65歳の高齢者という超高齢化社会に突入し、日本国内の市場は急速に縮小傾向に向かっていて終身雇用どころか年功序列も怪しくなってきました。
もう日本の終身雇用や年功序列など雇用制度は崩壊したと考えたほうが無難で、これからは日本は転職が特別なことではなくなりました。
しかしまだあまり転職に慣れていない日本人にとっては、転職で成功する事例は少ないのが現状です。
そこで今回は転職で成功するためには、何を行えば良いのかを詳しく検証していきます。

20代での転職で気を付けるべき点とは


新卒で就職しても3年以内で会社を辞める第二新卒が、30%もいるといろいろと問題になっています。
ではなぜせっかく内定をもらい就職した会社を、若者はそんなに簡単に辞めてしまうのでしょうか?
実は日本の雇用制度は新卒一括採用というとても独自なもので、もし就活で就職することに失敗したら既卒と呼ばれ大手企業に就職することが難しくなります。
そのため学生の多くは既卒になりたくないため、不本意でも本命としていた会社でなくてもどこかに就職するのが普通です。
せっかく就職して働き始めても本命としていた業種や職種でない思いがあるため、別の業界や会社に転職したいと考えるようになります。
また社会人として働き始めて憧れを持っていた業界や会社が、思っていたのと違い失望し転職する若者もいます。
そんな第二新卒を積極手に採用する企業も多く、その理由としては大手企業しか大卒の新卒を採用することが難しいからです。
さらに第二新卒であればすでに社会人として、最低限必要なマナーなどの研修を終えているからです。
ただ20代での転職の場合は企業も即戦力と考えるよりも、やる気や将来性に期待するのが普通です。
そのため20代で転職する際の注意点としてはあまり給与や福利厚生などにこだわるよりも、自分が本当に何をしたいのかをよく考えて転職すべきです。

30代での転職は35歳を境に違ってくる


昔から35歳転職限界説という言葉がありますが今は法が改正になり、年齢制限が書かれていない求人がほとんどです。
しかし未だに30代で転職をする場合は35歳を境に、企業が転職者に求めるものが違ってきます。
30代前半であれば職種に応じて、それなりの経験や実績やスキルがあればそれでOKです。
例えば営業であれば月間にどれくらいの売り上げを上げていたとか、経理であれば簿記の資格や決算ができるなどスキルが証明されれば転職できる可能性が高くなります。
ところが同じ30代でも30代後半になると、企業が転職者に求めるものが違ってくるのです。
それはマネージメント能力やコミュニケーション能力や、交渉力を持っているかどうが判断されます。
つまり30代前半であれば野球に例えるならばプレーヤーとしての実績で十分ですが、30代後半になるとプレーヤーとしての実績だけでなく部下のマネージメントや、上司とのコミュニケーション能力や交渉力を判断されます。
企業にしてみれば30代後半の人間を採用するのであれば、当然のことですが自分の部下をちゃんと管理して業績を上げて欲しいと思っています。
さらに今の時代はどんな業種や職種であっても、コミュニケーション能力や交渉力がないとやっていけません。
30代で転職をする場合には35歳を境に、企業が転職者に求めるものが違ってくることを頭に入れて面接に臨んで下さい。

40代で転職する際に気を付けることは、


40代での転職で気を付けるべき点は、面接であまり年収にこだわらないことです。
そんなことを言われても住宅ローンもあるし子供の教育費だって掛かるので、転職するなら年収アップしないと意味がないと反論される方もいるかもしれません。
しかし40代の転職者を受け入れる企業の人事担当者にしてみれば、採用して後で後悔することは絶対に避けないといけません。
非正規雇用のアルバイトや契約社員であればいいかもしれませんが、正規雇用で正社員としての採用の場合は20代の若者や、30代前半の正社員を採用するのとはわけが違います。
特に40代にもなれば自分の職種に関してはそれなりに自信もあり、これまでの実績や仕事に対する自負もあるのが普通です。
ただその実績や仕事に対する自信を根拠に、あまり年収アップをアピールすると転職に失敗します。
転職先の企業の人事担当者にしてみればそれだけでうんざりしてしまい、どんなに実績があり仕事ができても採用する気が失せてきます。
もしどうしても年収で譲れないラインがあればその理由をちゃんと説明し希望する年収を下回る場合は、入社後の仕事次第で年収アップが可能かどうか確認することをお勧めします。

50代で転職する場合は年収ダウンも覚悟がいる


50代で転職する場合は今の年収を、下回ると思ったほうが無難です。
中にはそんなことはあり得ないと、自分に自信を持っている50代の方も多いかもしれません。
しかし会社の事情で早期退職を勧告された50代の方の多くは、転職活動を行って現実のあまりの厳しさに呆然とされています。
50代で転職して年収ダウンどころか、1年以上もハローワークに通って転職先が見つからない人もいます。
これは50代の方々に仕事の能力やスキルがないからではなく、日本の雇用制度が年功序列で給料が上がっていくため、転職先の企業にしてみればそれだけの給料を払うのであれば若い世代を採用したほうが良いからです。
ただ50代でも新規事業を立ち上げた経験があったり、海外での駐在経験が長くビジネスレベルの英語が喋るなどの、実績やスキルがあれば話は別です。
そんな方は転職エージェントに登録すれば、必ず仕事のオファーが企業からあるでしょう。
もしエンジニアの方であれば英語があまり得意でなくても、海外で日本人のエンジニアの需要があるので転職エージェントで探してみてはいかがでしょうか。

まとめ


50代の方でなくても転職する場合には転職サイトや、転職エージェントを利用するのはいいかもしれません。
転職サイトや転職エージェントに登録すれば、自分の市場価値を知ることができます。
自分で希望する年収も市場価値がなければ、企業からオファーも来ないでしょう。それと転職サイトや転職エージェントのコンサルタントや担当者が、転職についていろいろとアドバイスをしてくれます。
転職で成功するためには周到な準備と計画性が必要で、転職サイトや転職エージェントでは疑似面接などのサービスも無料で行ってくれるので、転職サイトや転職エージェントを上手に活用されることをお勧めします。

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