2017年6月1日、民泊のルールを定める住宅宿泊事業法案が衆議院本会議で可決されたことが大ニュースになりましたね。いわゆる民泊解禁法案とも呼ばれていて、今までAirbnbなどは日本ではグレーゾーンとされていました。グレーというよりもむしろアウトだったでしょう。
ですが、日本でもオリンピックをあと数年後と控え、そうじゃなくても、外国人観光客が増えてきているのにホテルの空室がないという現状がありました。そのため、法律的には許可されていなかった民泊が今まで許されてきたというのもあります。
ホテルや旅館だけにしか観光客が宿泊できないとなると、国としても大きな利益の損失です。泊まる場所さえあれば来てくれただろう観光客が、日本に来なかったということはどうしても避けたい。日本国内の人たちの消費、内需が減少傾向にある今、外国人が旅行に来て使ってくれるお金は日本経済を活性化させるためには必須なものです。
目次
○民泊解禁法案の内容は?
そもそもAirbnbなどの民泊サービスは、旅館業法上の許可がない人が行うことは違法とされていました。たとえ持ち家の自宅であっても、宿泊料を得て繰り返し他人を宿泊させる場合は、旅館業法上の許可が必要だったんです。ただ、大阪府などの一部の自治体では、”国家戦略特区”として旅館業法の適用を除外されていたのですが、この法案が可決されることによって、大阪だけでなく、全国的に民泊が解禁されることになります。
もちろん誰でもこの民泊を行えるというものではありません。しっかりと民泊を営むためのルールを定めたと考えてもらうといいです。具体的には、民泊を営む事業者に都道府県への届け出が義務付けられ、年間180日以内の営業であることとされています。ほかにも、宿泊者の衛生を確保すること、家主が不在の場合は、民泊を管理する「住宅宿泊管理業者」に管理を委託する必要があることなど、守らなければルールが整備されました。
また、住宅宿泊管理業を営む場合は国土交通省に、民泊を仲介する「住宅宿泊仲介業」を営む場合は観光庁に登録することも義務付けられました。
このようになんだか義務が多くなって窮屈な気もするかもしれないですが、今までのように法的にグレーなことではなく、正式な手続きを踏み、ルールを守れば国からも認められたということです。万が一の捕まるリスクに怯えながら、コソコソと民泊を営む必要がなくなりました。
この状況をあなたはどう捉えますか?
ルールが増えて面倒だと捉えるか、国の方向性として民泊はこれからトレンドになると捉えるか。どちらでしょうか。
○Airbnb物件選びのポイント

ここからは、民泊はチャンスだと捉えていただいた方にのみのお話となります。実際にAirbnbはチャンスだと思い、これから取り組んでいこうと思ったとき、まず必要になるのは貸し出すための物件ですよね。
・「民泊許可」はされていますか?
これからAirbnbを始めようと物件を選び始めた時、まず意識したいのが、その物件は民泊を許可しているかということです。あなた自身が物件のオーナーであればこのようなことを意識する必要もなく、ルールに則って始めたらいいのですが、おそらく普通は、物件を借りて、そこで民泊を行うことになると思います。
そのためたとえあなたが民泊をやろうと思っても、物件はオーナーのものです。民泊の営業をオーナー、もしくは管理会社が認めているか確認しておきましょう。
・あった方がいいエレベーター
Airbnbで宿泊するお客さんというのは、海外からのお客さんが多いです。あなたも海外旅行に行ったときのことを思い出してみてください。リュック1つで10日間、なんてことをしたでしょうか。きっとたった3日程度の旅行だったとしても、大量の荷物になったことと思います。
外国人も同じです。宿泊するお客さんは非常に多くの荷物を持って部屋にやってくることが多いです。2人のお客さんでスーツケースは4つなんてこともざらにあります。だからこそ、もしあなたが民泊を行う物件が1階でないのなら、エレベーターがあった方がチャンスを逃さず集客することができます。
Airbnbは宿泊を決める前にホストの人とやり取りをすることが多いので、そのときにエレベータの有無を聞かれることがあります。そこでエレベーターがなかった場合、お客さんから避けられることもよくあるので、これから民泊を始める場合はエレベーターの有無は確認しておきましょう。
・やっぱり嬉しい駅チカ物件
外国人観光客のほとんどは、空港についてから、直接宿泊先に向かいます。そして先程もお伝えしたとおり、大量の荷物を抱えています。ですから、ゲストのためにも最寄り駅から徒歩10分以内のところになるようにしましょう。
たとえバス停に近くて、普通に生活するうえでは便利だったとしても旅行の場合はバスよりも地下鉄やJRの方が使いやすいです。また説明もしやすいでしょう。
実際、外国人にとってはバスよりも電車の方が簡単に使えます。バスの場合、番号が多くあって乗るべきバスに乗れなかったり、降りるべきバス停で降りられなかったりと問い合わせが入って、対応に追われてしまうことになります。このリスクは最初の物件選びの段階で小さくしておく方が後の運営を考えたときにおすすめです。
・洗濯機は室内におけますか?
洗濯機は必須項目ではないですが、できれば室内に置けた方がいいです。家賃が安い物件の場合、洗濯機が部屋の外にあることがありますが、外にあると雨風にさらされて洗濯機の見た目が悪くなってしまいます。そうなると、ゲストの満足度も、たとえあなたが中は清潔にしていたとしても、下がってしまいます。
また外にあると雨の日に洗濯ができず不便なことが多いです。ですが、旅行先で洗濯が必須ということもあまりありませんよね。ほとんどの人が、宿泊日数分の着替えは持ってきていることと思います。ですので、洗濯機が室内かどうかはチェックポイントではありますが、部屋の外だからといって、その物件はなしだと決めつける必要もありません。
ただはじめて民泊に取り組む場合は、洗濯機が中にある方がポイントにもなりますし、必須項目としておいても問題ありません。
・意外な盲点!鍵のタイプ
言われてみると当たり前だろ!と思うのですが、いざ自分で物件を探し始めたときに見逃してしまうのが、鍵の種類です。どういうことかというと、最近の物件では防犯上の観点から合鍵の作成が管理会社やオーナーにしかできないようになっているものがあります。
ゲストが鍵をなくしてしまう、という可能性はあまりないのですが、ゼロではありません。普通に日本でもホテルの鍵をなくしてしまう人がいますよね。このとき、鍵の複製をあなたの方でできずオーナに頼むことになると、2~3週間ほどかかることもあります。
もしあなたが連続で宿泊の予約を取れていた場合、キャンセルするしかなく、売上を失うどころか、ゲストの宿泊先もなくし、評価はガタ落ちとなってしまいます。そのようなホストが運営する物件に泊まりたい人はいないですよね。
もしものときを考えて、鍵を紛失されても大丈夫なように必須項目としてチェックしておきましょう。
まとめ

今までこっそりと行うしかなかった民泊が認められるようになると、その需要もどんどん大きくなるはずです。この流れに乗って大きな利益を得るためにも物件選びは慎重に行いたいですね。副業でもできる民泊事業、あなたも選択肢の1つとして考えてみてください。
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