驚くような最新の人型ロボットを一気に紹介

 

2017年3月23日に資生堂が同社の化粧品を製造している静岡県にある、掛川工場に人型ロボットを試験的に導入したと発表しました。

資生堂の工場に導入されたこの人型ロボットは2本のアームやカメラが装備された双腕型ロボットで、ファンデーションの箱詰め作業など材質や硬さが異なる説明書やスポンジを一つの箱に入れる作業を行います。

これまでは産業用ロボットでは対応できなかった作業ですが、兵庫県姫路市に会社がある銀行など金融機関向けに通貨処理機や情報処理機や、電子マネーなどの通貨関連機器の開発や製造を行うグローリーと資生堂が共同開発したプログラムが搭載されています。

作業員は化粧品の不良品などを見つける検品作業に専念し品質の確保を図りますが、化粧品業界では工場への人型ロボットの導入は初めてのことです。

資生堂では労働力の確保が難しくなるなかで、人型ロボットによる自動化を進め従来の1.5倍の生産性の向上を図るとしています。

掛川工場には10台の人型ロボットが導入されていてすでに2台が稼働中で、資生堂の生産技術開発センターグループマネージャーは人型ロボットと人間の共存を図り、今後は口紅や化粧水の生産でも人型ロボットの活用を検討していくとしています。

人型ロボットといえば鉄腕アトムやドラえもんなど日本は昔から親しみがありますが、近年では世界初のホンダが開発した本格的な二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」のようなより人間に似せたロボットを思い浮かべる人も多いかもしれません。

実際に中国の科学技術大学が開発した女性型ロボット「嘉嘉」などは、一見すると目の微妙な動きや肌の質感やさり気ない仕草などは人間と見間違えます。

香港でもグラフィックデザイナーのリッキー・マー氏が、ハリウッド女優のスカーレット・ヨハンソンの顔にそっくりの人型ロボットを開発し評判になっています。

しかし人型ロボットも人間に似せたロボットだけでなく、Googleが買収したボストン・ダイナミクス社の「Atlas(アトラス)」のような荷物を持ち上げたりする実用的なロボットも数多く存在します。

そこで今回はあまり知られていない、最新の人型ロボットを一気にご紹介していきます。

 

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アメリカ国防総省のDARPAと共同開発された人型ロボット「Atlas(アトラス)」


Atlasはさまざまな災害での捜索や救難のためにアメリカ国防総省のDARPAと、ボストン・ダイナミクス社が共同開発した人型ロボットで2013年7月11日に初めて公開されました。

Atlasは航空機の機体に使われるアルミニウムやチタンで作られていて身長が約6フィート (約1.8メートル)で、重量が330ポンド(約150キロ)でコンピュータ制御されたレーザー距離計とステレオカメラという、2種類の視覚装置が装備されています。

Atlasは災害が起きた際の捜索や救助を目的として開発され、人が足を踏み入れることができないような環境や状況でドアの開閉や電動機械などの工具を使い人を救助します。

Atlasが初めて公開された時にニューヨークタイムズは「Atlasの披露は現実世界でコンピューターが歩き始めた」と報道し、人工知能の専門家のグレイ・ブラッドスキ氏は「新たな種族であるロボサピエンスが出現した」と発言しています。

Atlasを開発したボストン・ダイナミクス社は2013年12月にGoogleに買収された企業で、設立した当初はアメリカ海軍の航空機の発進トレーニングビデオに関する仕事に携わっていました。

東京大学が開発した「Suknee(スキニー)」は自分で歩く義足ロボット


東京大学のチーム「BionicM(バイオニックエム)」が開発したロボット義足「Suknee」は自分で歩く人型ロボットで、2017年に開催された「SXSW・Interactive・Innovation・Awards」の「STUDENT・INNOVATION」部門で受賞しています。

BionicMのチームリーダーのXiaojun Sunさんは義足を使用していますが、従来型の義足は椅子から立ち上がる時に義足を装着した脚からは立ち上がれないなど不自由が多いと言います。

BionicMが開発したSukneeは内部にモーターや6軸センサーなどが搭載されていて、Sukneeを装着した人が今どう歩いているのかによって最適なアシストを加えてくれます。

例えばSukneeを装着した人がつまずいたら転ばないように、モーターを使ってうまく制御してくれる自律型義足です。

BionicMのチームメンバーは現在は1000万円も掛かるロボット義足を、200万円ほどで提供するという目標も持っていて、さらに半ズボンでも装着できる美しいデザインを目指したいとしています。

東大が開発した汗をかく人型ロボット「Kengoro(ケンゴロ)」


自分で歩く義足ロボット「Suknee」を開発した東京大学の情報システム工学研究室の、研究者たちが開発したのが汗をかく人型ロボット「Kengoro」です。

なぜロボットが汗をかく必要があるのか、不思議に思われる方も多いかもしれません。

実はロボット工学上で問題になるのがロボットが発する熱で、この熱がきちんと放出されないとロボットに大きな影響を与えるのです。

そのため人型ロボットの場合はアクティブクーリングシステムと呼ばれる人工の動脈や、静脈に冷却した液体を流すシステムが採用されています。

しかしこの方式だと人型ロボットの重量が重くなる上に費用も高額になるので、東京大学の情報システム工学研究室では人型ロボット「Kengoro」の骨から汗をかく仕組みを開発したのです。

この汗をかく骨格はレーザー焼結という3Dプリントに近い方法で作られ、イオン水がKengoroに搭載されている108台モーターの上に落ちることでモーターを冷却します。

将来は世界の空港に案内ロボットが配置される時代


2016年から東京の羽田空港で空港の運営会社「Haneda・Robotics・Lab(ハネダ・ロボティクス・ラボ)」の主催で、公募によって選ばれたロボットによる実証実験が行われています。

募集されたロボットは案内ロボット・掃除ロボット・移動支援ロボットの3部門で、Pepperくん・ロボホン・UNI-CUBなど17のロボットが羽田空港で働いています。

今回の実証実験では2つの遠隔操作型の案内ロボットが選ばれ、インターネット経由で遠隔で羽田空港で案内をします。

一つは「Double2(ダブルツー)」で離れたところにいる担当者がタブレットのカメラを通じて案内を行ない、もう一つが小さな人型ロボット「CAIBA(カイバ)」で担当者はヘッドマウントディスプレイとコントローラーで操作します。

掃除ロボット「Windowmate(ウィンドメイト)」は2台のWindowmateを窓にはさんで設置すると、掃除ロボット「ルンバ」のように自動で窓のウィンドの拭き掃除を行ってくれます。

移動支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」は台車型のロボットで乗客が預けた手荷物なども、電動アシストで台車を押し機能と乗客を自動で追尾する機能が装備されています。

まとめ

これらの他にも中国空港の深セン宝安国際空港の第3ターミナルホールに登場した、人型ロボット「AnBot(アンボット)」は5万ボルトのテーザー銃を装備している警察ロボットです。

AnBotは身長が1.4メートルで体重が75キロで搭載されたカメラで、離れたところにいる本物の警察官が状況を判断し、時速18キロのスピードで不審者を追跡したりテーザー銃を発射します。

またケンブリッジ大学ではロボットが人間のパートナーとして存在するために、ロボットにも人間が感じる痛みを感じさせるかどうかの検証が行われています。

汗をかく人型ロボットや痛みを感じる人型ロボットの次は、感情を持っている人型ロボットが開発されるのかと考えると少し怖い気がします。

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