フォーブスの2017年版日本長者番付が発表

フォーブスの2017年版世界長者番付ではマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏が860億ドル(約9兆7000億円)で、4年間連続でトップの座を守りこれまで過去23年間で実に18回も首位に輝いています。
フォーブスが毎年発表しているこの長者番付は資産総額10億ドル(約1130億円)以上の、ビリオネアを資産が多い順にランキングしています。
フォーブスが発表した2017年版世界長者番付を見ると、ビリオネアの数は2016年の1810人から2043人と13%増え、初めてビリオネアの人数が2000人を超えました。
さて今回のフォーブスの2017年版日本長者番付でトップの座に輝いたのはソフトバンクグループの孫正義氏で、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正氏から3年ぶりに首位の座を奪回し資産総額は204億ドル(約2兆2640億円)でした。
孫正義氏は2014年のフォーブスの日本長者番付で資産総額が184億ドル(約2兆2208億円)で、1位となった後は2016年までトップの座を柳井正氏に奪われていました。
孫正義氏は在日韓国人ですが日本名の佐野眞一から本名にしたのは、在日韓国人であっても日本人と同じだけの正義感があり能力があれば、事業で成功することができることを証明したかったからです。
ソフトバンクグループは2016年9月30日にイギリスの半導体設計企業「ARMホールディングス」を240億ポンド(約3兆3000億円)で買収し、同年12月には第45代アメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプ氏と会談するなどし、ソフトバンク株が急騰し孫正義氏の資産は1年間で6110億円(約55億ドル)も増えています。
そこで今回は日本長者番付にランクインした、上位10位の日本人の中から注目の5人をご紹介していきます。

資産増加幅が孫正義氏に次いで大きかったのがキーエンス創業者の滝崎武光氏


キーエンスは大阪府大阪市に本社がある自動制御機器・計測機器・情報機器・光学顕微鏡・電子顕微鏡などの開発や製造や販売を行う企業で、滝崎武光氏が1974年に兵庫県の尼崎市に設立したリード電機が前身で1986年に社名を現在のキーエンスに変更しています。
キーエンスは2016年3月期の時点の従業員数が連結で5000人で、総資産が連結で1兆1020億円で単体でも1兆0146億円の上場企業です。
キーエンス創業者の滝崎武光氏は兵庫県立の工業高等学校を卒業した後に29歳でリード電機を設立し、2008年のフォーブス日本長者番付に資産総額32億ドル(当時の円換算で約3600億円)で初めて番付9位にランクインしています。
その後も資産総額40億ドルで2012年のフォーブス日本長者番付の6位にランクインし、今回の日本長者番付では資産総額が1年間で51%も増え125億ドル(約1兆3880億円)で、世界長者番付で102位で日本長者番付で3位にランクインしました。

日本長者番付4位は世界長者番付で250位の楽天の三木谷浩史氏


三木谷浩史氏は兵庫県立高校を卒業した後に一橋大学商学部に入学し、大学卒業後は日本興業銀行(現在のみずほ銀行)に入行し1993年にハーバード大学経営大学院でMBAを取得しています。
三木谷浩史氏は1995年に興銀を辞めて楽天を起業していますが起業のきっかけになったのは同年1月17日に地元の兵庫を襲った阪神・淡路大震災で、この大地震で敬愛していた叔父叔母を失ったことが人生観に大きな影響を与えたと述べています。
興銀を退社しコンサルティング会社を設立しますが、起業当時は慶応大学院を卒業したばかり新卒の社員と2人だけのスタートでした。
1997年2月7日にこのコンサルティング会社で得た利益の約6000万円を資金に現在の楽天を設立し、2002年にはアメリカの経済誌「フォーチュン」の若手富豪ランキング6位に選出されています。
そして2008年には資産総額38億ドル(約4000億円)でフォーブスの日本人長者番付で8位にランクインし、2017年の日本長者番付では資産総額58億ドル(約6380億円)で日本人長者番付で4位になっています。

日本長者番付6位は世界長者番付で414位のユニ・チャームの高原慶一朗氏


愛媛県で生まれた高原慶一朗氏は大阪市立大学商学部を卒業し、関西紙業に就職し城山製紙に転職した後に1961年2月に建材の製造メーカー「大成化工」を設立します。
そして1963年から生理用ナプキンの製造を開始し、1974年9月にユニ・チャームを設立し生理用タンポンの製造と販売を始めます。
タンポンやナプキンなどの生理用品や紙おむつではユニ・チャームは日本国内トップのシェアを誇っていますが、急速に進む少子化でベビー用品の市場は縮小傾向ですが高齢化で介護用の成人用おむつやペット関連事業は逆に伸びています。
さらにアメリカやオーストラリアやサウジアラビアだけでなく、タイなど東南アジア諸国へも積極的に進出しているグローバル企業です。
ユニ・チャームの創業者の高原慶一朗氏はフォーブスの2015年の世界長者番付では日本人で第5位にランクインしていまが、2017年の日本長者番付では資産総額42億ドル(約4620億円)で日本人長者番付で6位になっています。
高原慶一朗氏はいくつかの名言を残していますが、例えば「成功するまで続けることが成功のコツ」などはとても興味深いものです。

日本長者番付7位は世界長者番付で522位のセブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊氏


伊藤雅俊氏の母親の弟である吉川敏雄氏が東京の浅草で羊華堂洋品店を開業したのが始まりで、伊藤雅俊氏は現在の横浜市立大学を卒業した後に当時の三菱鉱業に就職しますが、退社し羊華堂洋品店を手伝うことになります。
1958年(昭和33年)4月に株式会社ヨーカ堂を設立し、1970年10月に現在の社名と同じイトーヨーカ堂に変更し1972年9月に東京証券取引所市場第2部に上場します。
2005年9月1日に「イトーヨーカ堂」・「セブン・イレブン・ジャパン」・「デニーズジャパン」の3社で持株会社「セブン&アイ・ホールディングス」を設立し、イトーヨーカ堂は8月26日に上場を廃止し新持株会社の100%子会社になります。
その後のセブン・イレブン・ジャパンの成長は目覚ましく日本国内チェーン全店での売上高は4兆0082億円で、経営不振に陥ったアメリカセブン-イレブンを1991年に買収しています。
2016年の日本長者番付では10位だった伊藤雅俊氏ですが、2017年版日本長者番付では7位に上昇しています。

波乱万丈の人生を送ったマルハンの韓昌祐氏は日本長者番付10位


大手パチンコ店グループ「マルハン」の創業者の韓昌祐氏は韓国で小作農をする家庭に生まれ、終戦後に日本に密入国し特別永住者資格を取得します。
法政大学経済学部を卒業した後にパチンコ事業をしていた義兄からパチンコ事業を受け継ぎ、日本で流行していたボウリング場事業を始めますが60億円の借金を抱えます。
借金返済のためにパチンコ事業に力を入れ借金を完済し、マルハンを日本でも最大手のパチンコ店へと成長させます。
2002年のフォーブスの世界億万長者ランキングでは日本国内で22位で当時の個人資産は1320億円と報じられていますが、2014年は日本国内で12位で2015年は日本で7位で2016年の日本長者番付では9位で当時の個人資産は4520億円でした。
2017年版日本長者番付では10位に番付を落としていますが、個人資産は34億ドル(3740億円)と健在です。

まとめ


ちなみに日本長者番付で5位は森トラストの森章氏で、個人資産は44億ドル(4840億円)で世界長者番付で385位でした。
また日本長者番付で8位はABCマートの三木正浩氏と日本電産の永守重信氏で、共に個人資産は36億ドル(4840億円)で世界長者番付で522位でした。
ほとんどが自分で起業した創業者で、起業時は人に言えないような苦労があったと想像できます。
しかしユニ・チャームの高原慶一朗氏の言葉にあるように、成功するまで続けることが成功のコツで諦めないことが肝要です。

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