年収100万円のアニメ業界の実態

2016年は「君の名は」や「この世界の片隅に」などの、日本のアニメが国内だけでなく海外でも大ヒットしました。特に「君の名は」は宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に続き、興行収入が200億円を突破するという快挙を達成しました。

「この世界の片隅に」も2016年11月12日に国内のわずか63の映画館で封切されたにもかかわらず、2017年1月4日の時点で観客動員数が75万人を超え、東京テアトル配給の劇場用映画としては史上最高記録を更新しました。

しかし日本のアニメが海外でも高い評価を得ている一方で、アニメ業界で働くアニメーターは驚くほど厳しい状況です。そこで今回は年収100万円とも言われる、アニメ業界の実態についていろいろと検証してみます。

アニメ業界のアニメーターの実態

2015年度のアニメーション制作者実態調査報告書によれば、アニメ業界の平均年収は332万8000円でアニメ監督の年収は648万6000円でした。逆に年収が最も低かったのが、アニメーターの111万3000円でした。

なぜアニメーターの年収が低いかですが、アニメーターの給与体系はほとんどが出来高制で、給与は月に何枚のカット作画を制作したかで決まります。
2016年11月に富山県にあるアニメ制作会社「P.A.WORKS」に勤務している社員が、同社の給与明細書をネットで公開し、あっと言う間にその給与明細書の画像が拡散しました。その理由は控除後の給与額が、わずか1477円だったからです。もっとも高い時の給与でも、6万7569円だというからもう笑うしかありませんね。

若手アニメーターは年収100万円未満が当たりの業界

アニメ業界のアニメーターの年収が少ないのは出来高制なので、仕事のスピードが全てで拘束時間が1日に10時間を超えて残業代などは支給されない上に、他にアルバイトをしたいと思っても睡眠時間を削って仕事をしている若手アニメーターに、アルバイトをする余裕などありません。アニメ業界は3年以内に9割が辞めると言われていて、アニメ業界にも高齢化が進んでいます。

最も多い世代が40代後半から50代で、あと10年もするとアニメーターの平均年齢は60代になってしまいます。

まとめ

安倍首相も日本のアニメを世界に向けて発信するクールジャパンに注力していますが、このままでは日本のアニメ業界に未来はないでしょう。日本の他の業界もそうですが、社員を大事にしない企業はいずれどこかでその反動がきます。

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