ひっとしたら消滅するかもしれない業界とは

これまでも時代の流れと共に多くの産業や業界が泡のように消滅し、新たな仕事や業界が誕生してきました。
例えば1760年代から始まったと言われるイギリスの産業革命で多くの労働力を要した繊維業界は、それまでのように熟練した労働者が必要なくなったため失業者が溢れました。
1793年にはアメリカのイーライ・ホイットニーが綿繰り機を発明し原綿が大量に安定して供給され、1830年にはリチャード・ロバーツによって完全に自動化されるなど繊維業界は飛躍的に生産性を向上させています。
1785年にイギリスのエドモンド・カートライトが発明した、世界初の蒸気機関を動力とした動力式の力織機の登場で、大量の原綿が供給されることを可能にしました。
さらに産業革命によって工場や鉄道のために鉄が必要となり1784年にヘンリー・コートが、攪拌精錬法と呼ばれる良質の鉄を大量に生産できる方法を発明し、これによって鉄が安定して供給されます。
これら以外にも1791年にフランスのニコラ・ルブランがソーダ灰の大量生産法を発明しこれによってガラスが安定供給され、1798年にフランスのルイ=ニコラ・ロベールが連続で紙を製造する機械を発明します。
またそれまでは木製のグーテンベルク印刷機が使われていたのですが、1800年にイギリスのチャールズ・スタンホープが鉄製の手動で印刷できる機械を発明します。
さらに1811年にはドイツのフリードリヒ・ケーニヒが蒸気式の印刷機を発明し、製紙技術と印刷技術が飛躍的に発達します。
そして私たちの生活に大きな影響を与えたインターネットの登場で、多くの産業や業界が姿を消し新たな仕事が生まれました。
そこで今回は将来的にこれからひっとしたら、姿を消すかもしれない業界について詳しく検証してみます。

スマートフォンの登場で消滅するかもしれないゲーム業界


花札やトランプの製造や販売をしていた任天堂は1970年代の後半から、家庭用や業務用に向けてコンピュータゲーム機の開発を始めます。
そして1983年に開発した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」と、その2年後に発売された専用ソフト「スーパーマリオブラザーズ」の世界的な大ヒットで、任天堂は業績を大きく伸ばし経営を安定させます。
その後も1989年には携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」を1990年には据置型ゲーム機「スーパーファミコン」を、1996年には同じく据置型ゲーム機「NINTENDO64」を次々と発売します。
ファミリーコンピュータ用ソフトの「スーパーマリオブラザーズ」は世界で最も売り上げたゲームソフトとしてギネス世界記録に認定され、2004年に発売された 2画面のタッチパネルの携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」は世界で1億5千万台余りを売り上げこれまでで最も売れたゲーム機となりました。
1982年には8月連結決算の売上高が661億4100万円で営業利益も227億200万円を誇っていた任天堂ですが、2012年3月期の決算では377億円の営業赤字を計上しています。
この背景にあるのが携帯電話の普及で2007年にはグリーが「釣りスタ」をリリースしたことで、無料で遊べるソーシャルゲームがあっという間にユーザーに普及します。
奇しくも任天堂が大幅な赤字を計上した2012年のグリーの決算では、6月期の売上高が1582億円で営業益も827億円とり過去最高益を更新しています。
しかし2013年になると状況が一変しそれまでのガラケーユーザーがスマートフォンに買い換えを始めたことで、ガラケー向けのソーシャルゲームの売り上げは2012年の3460億円から1612億円へとおよそ半分にまで減少します。
ガラケー向けのソーシャルゲームに代わり登場したのがガンホーが2012年リリースしたパズドラのようなスマートフォンでダウンロードして楽しむアプリゲームです。

電子書籍の登場で消滅するかもしれない出版業界


2010年はアップルの「iPad」やアマゾンの「Kindle・Keyboard」が発売され、日本国内の31の出版会社が日本電子書籍出版社協会を設立するなど電子書籍元年とも呼ばれています。
従来の書籍であれば紙の書籍が本屋に並ぶまで著者が原稿を書き、それを出版会社が印刷会社で本にして書店に納品する必要があり大変な時間とコストが要ります。
ところがこれが電子書籍であると原稿を印刷する必要がなるだけでなく、製本の工程や本を保管する倉庫や本を書店に納品する物流会社の存在も要りません。
つまり電子書籍の登場で出版会社から依頼が多かった印刷会社は、仕事がなくなり消滅するかもしれません。
書籍の運送を担っていた物流会社も、電子書籍の登場で仕事が減り業務への影響も心配されます。
しかし電子書籍の登場で最も影響を受けるのは市中の書店で、若者の本離れもありますが電子書籍の売り上げ上昇と反比例して書店での本の売り上げは減少傾向にあります。
個人経営の小さな書店が次々とお店を閉めていますが影響を受けているのは個人書店だけでなく、2016年7月末には店舗面積1245坪と都内では最大規模を誇っていた大手書店の紀伊國屋の新宿本店が閉店しました。
グーグルでは図書館の書籍の全文が検索できるウェブサービス「グーグル・プリント」を行っていますが、これはグーグルが資金と技術を提供して図書館の書籍をデジタル化してオンラインで読めるようにしたサービスです。
グーグルではハーバード大学・スタンフォード大学・ミシガン大学・オックスフォード大学・ニューヨーク公立図書館などと協力して、数年間のうちに1500万冊以上の書籍や関連書類をデジタル化する予定です。
印刷する紙の書籍ではページの目次や脚注や引用などもページをめくって調べる必要がありますが、電子書籍の場合はハイパーリンクで読め画像や音楽や映像での表現も可能となります。

完全運転自動化の実現で多くのドライバーが仕事を失う


2017年4月13日に警察庁は新たに定めた道路使用許可の審査基準を満たせば、遠隔操作で走る自動運転車について公道での実証実験を許可するとコメントしました。
日本政府は官民一体で東京で開催されるオリンピックの2020年までに完全運転自動化の実現を目指していて、2020年からは地域限定で完全運転自動化を目指し2025年には現行レベル4の完全自動運転を経済産業省主導で計画しています。
2016年12月の時点では現行レベル4までで、これはシステムが完全自動運転を行いドライバーを必要としません。
しかし2016年9月にアメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)の自動運転についてのレベル分けが、現行のレベル4からレベル5になったため日本も2017年5月に変更される予定です。
自動運転車の開発はアメリカのグーグルや欧米の自動車メーカーが先行していましたが、日本の自動車メーカーの開発も活発になっています。
例えばトヨタ自動車とホンダは高速道路での自動運転の実用化を進めていて、日産自動車も高速道路と一般道路の自動運転の実用化に向けて開発を急いでいます。
今回の公道実験が本格的にスタートすれば日本の自動車メーカーにとっては大きな追い風となるのは間違いなく、完全運転自動化の実現に向けた技術開発やノウハウの蓄積に繋がります。
公道実験の期間は最大6ヵ月間でシステム不具合の可能性があったり、万が一事故が起きた場合は遠隔監視の操作者が法的な運転者としての責任を負い、実験は中止され再発防止策を講じた上で再申請を行う必要があります。
完全運転自動の実現化は現実味を帯びてきていて、10年後にはドライバーがいない自動車が公道を走っているかもしれません。

まとめ


これからの10年間はイギリスで起きた産業革命や、江戸時代から明治時代になったのと同じかそれ以上の変革が起きそうです。
2001年にスティーヴン・スピルバーグのSF映画「A.I.」が上映されましたが、AIとはArtificial・Intelligenceの略で日本語では人工知能と訳されています。
AIとプロ棋士との闘いでも人間がAIに勝てない時代になってきていて、AIの登場で私たちの生活が一変するのももうそこまで来ています。

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