下流老人と上流老人、あなたならどちらになりたいですか?

最近よく下流老人という言葉を耳にしますがこの下流老人という言葉は、社会福祉士でNPO法人の代表理事藤田孝典氏の2015年に出版された著書の題名です。

下流老人の定義は収入が著しく少なく十分な貯蓄もなく、周囲に頼れる人がいなくて社会的にも孤立している老人のことです。
つまり下流老人とは健康的に文化的な生活を送ることが難しい老人のことですが、一方で年収3億円を稼ぐ74歳の老人も存在します。

そこで今回は下流老人と上流老人について、詳しく検証してみます。

日本国内に約600万人から700万人いると推定される下流老人

日本国内に約600万人から700万人いると推定される下流老人
2005年に光文社から出版され80万部が売れるベストセラーとなった「下流社会」は三浦展氏の著書ですが、三浦展氏はカルチャースタディーズ研究所の所長で同研究所が実施したアンケート調査結果で、日本国内には約600万人から700万人も下流老人がいることが分かりました。

では、上流と下流の定義づけについて、詳しく見ていきましょう。

同研究所では高齢者の経済状況から上流老人・中流老人・下流老人の3つに分類して、金融資産が500万円未満の高齢者を下流老人としています。
それに対して金融資産が2000万円以上を上流老人と呼び、金融資産500万円以上2000万円未満を中流老人と呼びます。

日本の60代の高齢者の34.5%が下流老人で、60代で下流老人の方が中流老人や上流老人になることはほとんどないようです。

60代で定年退職を迎える人が多い現代社会では、それまでに蓄えた貯金や資産がその後の頼みとなる場合が多いため、このような統計が出ているのだと考えられます。

年収3億円を稼ぐ74歳の上流老人

年収3億円を稼ぐ74歳の上流老人
東洋経済オンラインで紹介されていた創業年数が90年を超える、老舗の精密機械系メーカーの74歳の会長の年収は約3億円です。

東京理科大学を卒業した後に茨城県で両親が経営する会社に入社し、50歳を過ぎて4代目の社長として手腕を発揮し、入社した時は年収約15億円の会社を300億円まで伸ばしました。

今は5代目の社長を外部から登用し、本人は次のビジネスの情報収集のために主にタイなど東南アジアを行き来する生活を送っています。

上流と下流、格差の原因は?

上流と下流、格差の原因は?
当然といえば当然ですが、上流老人ほど国債や外国為替、株式をはじめとする有価証券、賃貸不動産による収入などを多く持っているという調査があります。
それにより、定年後も年金や貯蓄以外の安定した収入源があるということですね。

上流老人の44.7%は投資信託を保持しています。
それに対して下流老人の場合、金融資産200~500万で12.2%、200万円以下となると1.4%にまで保持率が下落します。

さらに内閣府による「高齢者の経済生活による意識調査」によると、賃貸不動産の保有率が以下のように上昇することが分かっています。

・500万円未満(下流):3%
・2000万円未満(中流・下流):10%
・2000万円以上~3000万円未満(上流):16.8%
・3000万円以上~5000万円未満(上流):20%
・5000万円以上(上流):30.2%

また、定年後になって賃貸物件に住んでいる人の割合は、以下のようになっています。

・500万円以下(下流):17.2%
・500万円以上~2000万円未満(中流):9%
・2000万円以上(上流):4.2%

上流老人の家賃収入を、下流老人が支払うという図式がここで見えてきますね。

この格差を生み出す原因の一つが、お金に対する考え方の違いであると言えます。

上流老人はお金を増やすために貴金属や金融商品へお金を使います。
また、貯蓄は「老後のための蓄え」であるという考えが一般的なようです。

しかし下流老人はお金を増やす手段として、宝くじなどの運頼みを選ぶ傾向があるようです。
さらに、貯蓄は「何かあったときの蓄え」であると考える人が多いのだとか。

こうした意識の差や、40代以降の大病などを経験したかによって、上流・下流の格差が如実に出てくるのだと言えるでしょう。

上流の不幸、下流の幸福

上流の不幸、下流の幸福
しかしながら、上流だからといって幸福、下流だからといって不幸、というわけでもないようです。

シニア調査によると、「現在自分を幸せだと感じるか?」という質問に対し、資産200万円未満の「超」下流老人の53.8%が「幸せである」と回答しているといいます。
それに対して上流老人の20%以上が「どちらともいえない」「幸せではない」と回答しているのだそうです。

「幸せではない」と答えた上流老人の不満は以下の通りです。

夫婦生活がうまくいかなかった:30%
もっと恋愛をしておきたかった:22.5%

またこの2点に関して、満足しているという回答はそれぞれ1.6%、6.5%とかなり低い数値を示しています。

こうした「幸福格差」が出る原因は、おそらく若いときに老後に備えていたかどうか、ということが大きいのではないでしょうか。

上流と呼ばれる人たちは老後に備えて仕事を頑張り、仕事で稼いだお金でさらにお金を増やすために奔走…といった具合に、未来の自分のために若い自分を犠牲にしてしまった人が多いのではないでしょうか。
反対に、下流と呼ばれる人たちは、おそらく恋愛や遊びを思う存分楽しむことができ、未来を満足のできるものに作り上げたのだと言えるでしょう。

まとめ

上流老人になれるよう、意識を変えてみましょう
三浦展氏は預金などの金融資産が2000万円以上の高齢者の方を上流老人と分類し、500万円未満の高齢者の方が下流老人で500万円以上で2000万円未満の高齢者の方を中流老人としています。
74歳の会長の資産は200億円以上もあるので、文句なしに上流老人だと言っていいでしょう。

でもなぜこのように同じ高齢者でも、このように大きな格差が生まれるのでしょうか?

上流老人と下流老人ではお金に対する意識も違い、上流老人がお金を資産を増やすための手段と考えるのに対して、下流老人にとってはお金は消費の手段でしかありません。
しかし、下流老人の半数以上が自らの人生に満足しているため、一概に「お金があれば幸せである」というわけではないことは忘れるべきではないでしょう。

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